世界遺産検定1級への道 世界遺産検定は一日にしてならず

世界遺産検定「第38回検定(2019年12月15日)」申し込み受付開始!

2017年1月、世界遺産マンは「世界遺産検定1級」に認定されました。

世界遺産検定1級
検定1級認定証

「世界遺産検定1級」の取得について書いてますが、世界遺産や、海外情報、歴史などに全く興味がない方は、多分挫折するので、他のことをやった方がいいです。

「好きこそものの上手なれ!」

好きな人は挑戦してみましょう。

世界遺産検定受験への道

検定に向けての受験勉強は、全て独学で行いました。3~1級取得に向けてやったことを、簡単にまとめてみました。

公式テキストを読む。重要な所は書いて暗記。
過去問を解く。間違いは確実に覚えなおす。
マンガ世界の歴史がわかる本を読む。
TBSの世界遺産を録画して繰り返し見る。

そして…

1級検定は、2016年の12月でした。受験後は、正直言って落ちたな…と思っていましたが、なんとか合格!

そして「世界遺産マン」として、各地を訪問中であります。

この記事が、これから「世界遺産検定」に挑戦する方の参考になれば、世界遺産マン冥利に尽きます。

経験談とポイントを書いていますが、あくまで個人的なものです。

世界遺産は、1978年に「12件」からスタートし、毎年増え続けています。

2019年現在、世界遺産は1121件となり、1100件を超えました…

新規に増えたところは、日本のもの以外はほとんどわからないので、常に学び続けなければいけません。世界遺産マンとして。

ちなみに2018年に増えた日本の世界遺産は

「世界遺産」に興味があれば、知る最初のステップとして、この検定を受けることをおすすめします。

本を読むだけでもいいのですが、検定合格という具体的な目標設定があった方が、より頭に入ります。

世界遺産検定公式Webサイトより

世界遺産検定は、NPO法人「世界遺産アカデミー」が主催する文部科学省後援の検定試験です。

世界遺産検定は、人類共通の財産・宝物である世界遺産についての知識・理解を深め、学んだ内容を社会へ還元することを目指した検定です。2006年に始まって以来、約20万人が受検し、11万人以上が認定されています。(2018年現在)

文科省後援であります。

「世界遺産検定」3級から挑戦

今は検定の4級もありますが、大学生、社会人は3級からスタートでいいと思います。

3級を徹底的にやっておくと、2級、1級の試験が楽になります。

3級は下の公式テキスト(黄)を読んで、過去問(赤)を解く。全問マークシートなので、傾向と対策をつかめば、クリアできます。

3級検定の時の勉強期間は、約2ヶ月でした。範囲が100件なので、1日1~2件の世界遺産をノートにまとめていました。

最後の方は間に合わなかったので、数件まとめて書いたりし、試験前3日間は過去問を解いて間違いをチェックしました。

3級検定の実際の点数は、100点中88点でした。

検定の公式テキストも他の級の参考書も、全てAmazon他などですぐ買えます。青い本は、2級検定の公式テキストです。1級用は下記にて紹介しています。

 
 

さて、学生時代は日本史を学んでいたので、世界史については、ほとんどわかりませんでした。世界史…重要です。

ここは検定挑戦時に、0からスタートしました。大まかな世界史については、下の漫画でカバーできます。(1、2級の検定受験時)

実際、この3冊で十分でした。いろいろ読むよりも、シンプルでわかりやすいものを何度も読んで覚える方がいいです。英会話の勉強法も今はそうしています。

 
 

中古で買えば安く済みます。この3冊の本は、たまたま「ブックオフ」で手に入れ、2級検定前に1回、1級検定前には3~4回繰り返し読みました。

2級検定の時は、犬が認知症になり介護していたので、受験を予定より延期しました。勉強する時間など全くありませんでした。

犬の死後、準備にかかろうとしましたが、検定の2ヶ月前に、今度は武術の師匠が死にかけたので、1ヶ月程多忙になり、直前1ヶ月で何とかしました。

2級検定の範囲は300件なので、1日10件の世界遺産をノートにまとめていましたが、これは効率も悪く、時間の無駄と判断して中止。

その後は、ひたすら過去問を解くのに切り替えました。3年分の過去問を揃えて、解いては間違いチェックを繰り返しました。

3級検定の時よりも勉強時間は短かったのですが、3級をきっちりやっていたので、重複している箇所に時間をかける必要がなく、2級検定も100点中88点でクリアしました。

1級の時もそうでしたが、「過去問を解く」が、私にとっては最も効率的だったと思います。

世界遺産が何箇所あるか知らなくても、0から学べばいいだけです。私も2014年まで世界遺産の存在すら知りませんでした。

実際の検定で感じたポイントは、下で解説しています。Let’s try !

なお、世界遺産検定1級の最年少合格者は小学校4年生。(2018年時)
その後、5年生でマイスターにも合格しています。11歳なのです…

1級を取得した後は、「勉強」というより、実際にその場所に行き、時間をかけて少しずつ「体験」していっています。

検定を受験したのは、資格が欲しいというより、世界遺産というものを知るために…それが旅のスタートだった、ということです。

2018年にフィリピンとオーストラリアに英会話留学している時、この検定について知っている日本人留学生も結構多く、1級を持っていると言うとすごいと言われました。

※日本独自の検定のため、世界基準ではありません。

しかし、個人的には英検やTOEICで高得点を取るほうが、はるかに難しいと思います。

世界遺産検定は日本語なので、暗記すればいいのです。ただ、「1級」になると範囲も世界中全ての世界遺産になるので、膨大です。

ですが、「過去問」をやっているとよく出るところと全くでないところが、ある程度わかってきます。

世界遺産は1000件以上ありますが、1級取得時にある程度知っていたのは、たぶん200件くらいだと思います。合格だけならそれでもできるのです。

要はポイントを押さえることが大事ではないのでしょうか?

現在は、1件1件現地を訪問して学んでいるので、どんどん詳しくなっています。

世界遺産検定のポイント

世界遺産大事典
検定の教科書は必須

検定の教科書である大事典は、1級取得後もまだまだ使っています。(2016年初版)

ポイントの前に最も大事なことは、興味があるのは当然として、「絶対に合格するという強い気持ち」です。

これがないとまず勉強が続きません。受験料も安くはないので、一発合格を目指しましょう。

検定出題の傾向

★ファースト世界遺産=世界最初の世界遺産12件(1978年認定)についての問題はよく出ます。(2級でも出るので要チェックです)

世界最初の世界遺産メサ・ヴェルデ国立公園
世界最初の世界遺産の1つ「メサ・ヴェルデ国立公園」

★「世界遺産委員会の開催場所」も要チェックです。
過去5年分程を覚えておくといいと思います。

ちなみに
2016年、トルコのイスタンブール(クーデター未遂事件あり)
2017年、ポーランドのクラクフ(ファースト世界遺産)
2018年、バーレーンのマナーマ(中東)
2019年、アゼルバイジャンのバクー(イランの北)

アゼルバイジャンの位置は↓

検定3~1級に共通している最重要箇所は、
世界遺産の基礎知識」日本の世界遺産」です。

ここは重点的に細かく正確に覚えるべきです。

ここだけで点数の45%を占めています!

ただし、3級のテキストで完璧に覚えても、1級のテキストは、同じ項目でもより情報が細かく、はるかにページ数も多いので、1級受験者は「1級の公式テキスト」で学習しなければ意味がありません。

1級検定合格への道

2016年12月の1級検定(世界遺産マンの検定結果)

世界遺産検定1級結果

1級の合格率は、約20%です。通常の認定点(合格ライン)は7割の140点ですが、この時は難易度が高く平均点が低かったため、認定点が128点に引き下げられています。

そのため私の点数135点は通常は不合格ですが、この時は認定点を上回っているので合格となっています。

2級と3級検定の時は90%近くの点を取ったので、問題なく合格しました。3回の検定で、最も時間をかけて勉強できたのは3級の時でした。

1級検定の勉強時間は実質1ヶ月程しかなく、2級の時と同じく公式テキストを読み込む時間がなかったので、過去問3年分を購入してひたすら解き、間違えた部分を覚える、といったことを繰り返していました。

そもそも1000件以上の世界遺産全てを覚えることなど、超天才でない限り膨大な時間がかかります。公式テキストをただ読むだけでも時間がかかります。

公式テキストをひたすら読む!というアドバイスをしている方もいます。その方にはそれが良かったのかもしれませんが、効率は悪いと思います。ただ…

いつでも読めるように公式テキストを持ち歩くのは、受験者としては重要!

この過去問3年分の検定の結果(自己採点)は、全て140点以下(最高は136点)だったので、事実上不合格でした。

最初にやった時は、80点くらいしか取れなかったので、相当焦りました。

本番ではなんとか合格しましたが、マークシートなのでわからなかった問題がたまたま当たっていたというのもあるかもしれません。それはそれで運がいい。

つまり1級は保持していますが、限りなく下のレベルです。ただ資格を何かに使うよりもこれから行く場所のリサーチと捉えているので、実際に行くほうを重視しています。

詳しくは世界遺産検定公式サイトで

日本の世界遺産も大体出るところは決まっていますが、最近の検定はネタ切れなのか、重箱の隅をつついたような問題も出ます。

知らなくても別にいいことは、無理して覚える必要はないし、ただ本を読むだけではなかなか頭に入りません。

★1級検定は、世界遺産になっていない申請中のもの(日本の暫定リスト)も出ます。これも公式テキストに載っているので、覚えればいいだけです。

また、検定の直前の年に「★新たに認定された世界遺産」などもよく出ます。これに関しては、公式テキストに載っていないので、Webで調べてチェックしていました。

毎年20箇所前後増えているので、全部把握するのは大変ですが、特徴のある「★トランスバウンダリー・サイト」や「★危機遺産」があれば、優先して知っておくといいでしょう。

※トランスバウンダリー・サイト(国境をまたいだ世界遺産)
ル・コルビュジエの建築作品」のように、一つの国だけでなく、他の国々とも共有している世界遺産群のことです。

世界遺産 ル・コルビュジエの建築作品 国立西洋美術館
ル・コルビュジエの建築作品、国立西洋美術館

なお、これも重要です。
★シリアル・ノミネーション・サイト(連続性のある世界遺産)

明治日本の産業革命遺産」のように同一の歴史・文化群に属する複数の遺産群のことです。「長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産」もそうです。

これを他の国々と共有するのが「トランスバウンダリー・サイト」であり、大陸を超えると「トランス・コンチネンタル・サイト」になってきます。

…だんだんややこしくなってきました。

1級は「登録基準」の理解が必要

個人的に1級検定と2級検定で大きく違うと感じたのは、1級では、「登録基準」に関する知識が必要です。覚えるのは大変ですが、これはかなり重要です。

世界遺産大事典 登録基準
世界遺産大事典より

世界遺産大事典(上)の26ページ目にあります。これを知っておかないと答えられない問題が1級検定では出ます。これも過去問をやっていて気付いた傾向です。

1~6が文化遺産について、7~10が自然遺産についてです。覚え方は人それぞれだと思います。

この登録基準を正確に覚えれば、これに関する問題は、どの世界遺産が出ても答えはわかります。

「登録基準(1)人類の創造的資質を示す傑作」だと、世界的に有名な文化遺産の多くがこの基準を満たしています。

日本の世界遺産で言えば、「法隆寺」「姫路城」「厳島神社」「日光の社寺」で認められています。

なお、2016年1月現在、この登録基準(1)のみで登録されているのは、

「タージ・マハル」(インド)
「シドニーのオペラハウス」(オーストラリア)
「プレア・ヴィヒア」(カンボジア)

の3つだけしかないようです。

シドニーオペラハウス
シドニーオペラハウス
カンボジアの世界遺産 天空寺院 プレア・ヴィヒア
天空寺院 プレア・ヴィヒア

さらに1級検定の勉強していて感じたのは、文化遺産においては、かなり「宗教」が密接に関わっています。

ヨーロッパ・中東ではキリスト教・イスラム教の歴史、支配地域、対立構図や、アジアでは仏教・ヒンズー教、さらにはユダヤ教やゾロアスター教などなど。

また、年月を経て国家も様々に移り変わっていきます。ずっと同じ国のままなのは、日本と他数えるほどではないでしょうか?

まだまだ危険な国や地域も多数ありますが、以前よりはるかに海外に行きやすい時代が来ています。

スマホ一つで5分もかからず航空券もホテルの予約も簡単にできるのです。

海外旅行が好きな人にはいい時代になっています。そのまま世界遺産に興味を持つことも自然な流れです。

とは言っても、全く興味のない人が無理して勉強してもまず頭に入らないし、仮に合格してもただの資格です。ほとんど役に立つことはありません。

「好きこそものの上手なれ」、結局はそれが一番大事なことだと思います。

1級試験でよく出るところのまとめ

※世界遺産大事典(上)より
★世界最初の世界遺産12件(1978年認定)
★日本最初の世界遺産4件(1993年認定)
★日本の暫定リスト登録物件
★登録基準

※Webでチェック
★世界遺産委員会の開催場所(過去3~5年分)
★新たに認定された世界遺産

※「世界遺産の基礎知識」「日本の世界遺産」は3~1級共通で最重要

 
 
最新のテキストはこちら。この2冊に2015年登録分までの1031件、全ての世界遺産が載っています。それ以降のものは、別途Webなどで調べる必要があります。
 

もちろんこれ以外にも出ますが、範囲が膨大なために、まず優先して学ぶべき箇所をまとめました。

※ただし、2016年12月の検定試験を受けて合格したため、2017年以降の試験は受けておりませんし、過去問も解いておりません。

公式テキストも2015年登録までのものしか掲載されていません。最新情報や直近の傾向などは自分でチェックして下さい。

1級検定の合格率は、約20%

1級合格を目指している方は、3級、2級と確実に基礎を抑えて学習範囲を拡大させていけば、大丈夫だと思いますが、1級の難易度は2級よりもはるかに高いです。

他の試験や語学学習にも言えますが、短期集中で一気にやることをおすすめします。

合格率が20%ということは、毎回80%の人が落ちているわけです。だらだらやって、いつか受かるだろうとかいうのはないです。

検定自体は、極端に難易度が高いとは思えませんが、誰でも簡単に合格できるものでもありません。

世界遺産検定1級認定を受けれるかどうかは、あなた次第です!

世界遺産検定1級の上には、「マイスター」があります。これは近いうちに受けようと考えています。

マイスター試験は、マークシートではなく論文形式なので、もっと難解ですが、合格率は高く、必要なのは過去問のシュミレーションと文章構成力だと思います。

さて、本を読むのが苦手な人や、よりビジュアルで理解したい人には、Youtubeなどもいいのですが、

TBSの「世界遺産」がおすすめ!

非常にいい番組です。私も取材に加わりたいぐらいです。見ていたら間違いなく行きたくなります。そして実際に行くのです!

ユネスコのサイトより「世界遺産について」

World Heritage

Heritage is our legacy from the past, what we live with today, and what we pass on to future generations. Our cultural and natural heritage are both irreplaceable sources of life and inspiration.

What makes the concept of World Heritage exceptional is its universal application. World Heritage sites belong to all the peoples of the world, irrespective of the territory on which they are located.

世界遺産は年々増えるので、年々難しくなっていくような気がします。いつ検定、受験するの?今でしょ!?

迷わず受けよ、受ければわかるさ、世界遺産検定

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