世界遺産31 明治日本の産業革命遺産は8県23箇所に点在

世界遺産、全部行ったら海賊王!

「明治日本の産業革命遺産 製鉄・製鋼、造船、石炭産業」
(Sites of Japan’s Meiji Industrial Revolution)
2015年登録

2018年9月19日〜

2015年に登録された日本の世界遺産です。

構成資産は、広範囲に点在する複数の物件をまとめて1件の世界遺産とする「シリアル・ノミネーション」であり、8つのエリアに全23資産を有しています。大部分が九州にあるので、ぼちぼち行ってみましょう。

明治日本の産業革命遺産 構成資産

1.松下村塾(山口県) ★クリア
2.萩反射炉(山口県) ★クリア
3.恵美須ケ鼻造船所跡(山口県) ★クリア
4.萩城下町(山口県) ★クリア
5.大板山たたら製鉄遺跡(山口県) ★クリア
6.旧グラバー住宅(長崎県) ★クリア
7.小菅修船場跡(長崎県) ★クリア
8.三菱長崎造船所旧木型場(長崎県) ★クリア

※以下3つは非公開
9.三菱長崎造船所占勝閣(長崎県)
10.三菱長崎造船所第三船渠【せんきょ=ドック】(長崎県)
11.三菱長崎造船所ジャイアント・カンチレバークレーン(長崎県)

12.高島炭鉱(長崎県)
13.端島炭鉱(長崎県)←軍艦島
14.三重津海軍所跡(佐賀県)
15.旧集成館(鹿児島県)
16.寺山炭窯跡(鹿児島県)
17.関吉の疎水溝(鹿児島県)
18.韮山反射炉(静岡県)
19.橋野鉄鉱山(岩手県)
20.官営八幡製鉄所(福岡県)
21.遠賀川水源地ポンプ室(福岡県)
22.三池炭鉱(万田坑・宮原坑)・三池港(福岡県)
23.三角西港(熊本県)

以前、石見銀山に行った帰りに、山口県のとあるコンビニで休憩していました。そのすぐ裏には「萩反射炉」があったので、やはり世界遺産マン、何かもっていると感じました。しかし、夜だったので撮影できず、この日は通り過ぎ、そしてそれから約1年…

奈良、京都の世界遺産巡りの後、福岡に戻る前に萩に寄り、山口県の5件に行ってきました。

1.松下村塾(山口県萩市)

構成資産の場所には、このアクリルプレートが!

松下村塾は、小学校の修学旅行で行ったのですが、なんとなくの記憶しかありません。いろいろな歴史を学んだ今行くと、改めて「吉田松陰」の偉大さがわかります。

大政奉還が1867年、明治元年が1868年なので、今年2018年は明治維新150周年ということで、萩市がいろいろとイベントをやっています。大河ドラマも薩摩の「せごどん」ですし、薩長土肥各地で盛り上がっていることでしょう。

松陰神社宝物殿 至誠館」(有料)では、吉田松陰の遺品などが展示してあります。吉田家の家紋「五瓜隅立左万字」が、ナチスのハーケンクロイツの逆であることも知りました。

2.萩反射炉(山口県萩市)

ようやく行けました。萩反射炉です。セブンイレブンの横から行けるので、わかりやすいです。

正確には、 反射炉 として作ったけど、完成しなかったものです。

3.恵美須ケ鼻造船所跡(山口県萩市)

「えびすがはな」と読みます。

跡地なので発掘途中のままです。研究者以外は興味がないようで、地元の人もさほど関心がないようです。

外から見れば、それで終わりです。

9月20日

4.萩城下町(山口県萩市)

この日は土砂降りの雨でした。結構範囲が広いので、見るところは多いですが、だいぶ省略しております。

5.大板山たたら製鉄遺跡(山口県萩市)

上の4件は萩市中心部にありますが、この「大板山たたら製鉄所」のみ20kmほど離れた山奥にあります。

まずはここで説明を聞きましょう。

大板山たたら製鉄遺跡には、「世界遺産認定書」が

萩の5件は、これにて終了。ウォーミングアップにちょうどいい感じの世界遺産でございます。

10月2日

2018年に世界遺産になった「長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産」に行った時に、長崎県にある「明治日本の産業革命遺産」に同時に行きました。しかし、行って知ったことは…

三菱長崎造船所の「占勝閣」、「第三船渠」、「ジャイアント・カンチレバークレーン」はいずれも非公開

いや、行く前に調べろよ、という話ですが、まあしょうがない。

三菱長崎造船所の「旧木型場」は、現在、「資料館」になっているので、まずはそちらに行ってみましょう。※前日までに予約をしないと行けません。

10月3日

三菱長崎造船所旧木型場(現資料館)を翌日に予約したので、この日はグラバー園へ。キリシタン関連遺産の一つ「大浦天主堂」と隣り合わせなので、両方行きました。運よく快晴!

6.旧グラバー住宅(長崎県長崎市)国指定重要文化財

貿易商「トーマス・ブレーク・グラバー」が住んでいた日本最古の木造洋風建築

先に大浦天主堂に行きましたが、思ったより時間がかかりました。グラバー園には2回来たことがあるので、すぐに終わらせようと思ったら、そうはいかんぜよ。あまり記憶にございませんので、じっくり見てしまいました。

グラバーは、小菅修船場や、高島炭鉱などにも関わっているのがここでわかります。また、何と言っても幕末の頃、あの坂本龍馬のパトロンであったことはあまりにも有名です。

他にもキリンビールの前身「ジャパン・ブルワリー・カンパニー」を作ったり、とにかくいろいろな所で関わっています。知らないことばかりで面白いです。

旧三菱第二ドックハウス ※世界遺産ではありません

世界遺産は、グラバー園内で「旧グラバー邸」のみですが、このドックハウスには、「明治日本の産業革命遺産」全ての写真パネル等が展示してあるので、必見です。

旧オルト住宅(国指定重要文化財)※世界遺産ではありません
旧リンガー住宅(国指定重要文化財)※世界遺産ではありません

グラバー園、思ったより時間をかけて見ることになりました。しかし、幕末~明治時代に、長崎が発展していった歴史がよくわかりました。

グラバー園を出て車で5分、小菅修船場跡へ到着。

7.小菅修船場跡(長崎県長崎市)

車かバスで来れます。日没前になんとか撮影。滞在時間は5分以内…ここも見れば終わりです。

10月4日

8.三菱長崎造船所旧木型場

※三菱長崎造船所資料館(旧木型場)への入場は、前日までの完全予約制です。長崎駅まで送迎のシャトルバスが来てくれます。この日は雨でしたが、次第に止んでいきました。

乗客は自分1人のみ。800円を払い、バスで10分、資料館へ。

関係者以外入れない「三菱長崎造船所」内部へ。途中、世界遺産「ジャイアント・カンチレバークレーン」の近くを通りました。やっぱりでかい!近すぎて写真に撮れませんでした…が、行ったということで。

快晴ならもっといい絵になったはず…

三菱長崎造船所旧木型場(現資料館)
ここには説明してくれる女性職員もいて、内部の撮影も可能でした(一部不可)。滞在時間は約1時間。

なお、現役の造船所の中に入っているので、造船所は一切撮影禁止です。まあ、産業スパイか造船オタクしか興味ないでしょうが…

泳気鐘 Diving Bell(イギリス製潜水具・1834年製)

中に人が入り、底から海底を眺める潜水用具。まさかこんなものが江戸時代にあったとは…

急還運動機構 歯車方式スロッター(国の重要文化財・1856年製)

日本最古の工作機械。長崎鎔鉄所(後の三菱長崎造船所)建設のため、幕府がオランダから購入した堅削盤。

とにかく、こういった巨大な機械や機械遺産、三菱の歴史、戦艦武蔵の情報、造船の歴史から発電所に関することまで、大いに近代産業について学べます。

機械オタクだけでなく、財閥を作ろうと企んでいる人や船を購入して海賊王になりたい人などにも必見の史料館(資料館)です。

明治日本の産業革命遺産の全遺産の載ったパンフレットもいただきました。
ありがとう三菱、ありがとう岩崎弥太郎。

さて、この「 明治日本の産業革命遺産 」というのは、一見寄せ集めの世界遺産という感が否めませんが、これらは日本の近代史に欠かせない工業の発展の歴史遺産であり、この時代に頑張った多くの人々によって、今の日本ができているわけです。

それぞれが貴重なのはわかりますが、個人的に思うのは、関連性が漠然としており、核となる遺産がないため、 国内遺産でよかったのではないかと思います。

他の世界遺産と比べてもわかりにくく、外交問題も勃発したり、何かと物議を醸した登録までの流れでした。

もちろん一つ一つの遺産としての重要性や先人の偉業は、理解できます。そして世界遺産になったからこそ知名度が上がっているのも確かです。

ただ今後、同じような基準の世界遺産が乱立することになれば、ややこしすぎてわけがわからなくなる21世紀…

過ぎたるは及ばざるがごとし…そろそろ世界遺産も、より厳密な審査と認定済みの世界遺産の見直し等を含め、抜本的な改革の時期に来ていると思います。あと2028年には、ファースト世界遺産誕生から半世紀を迎えます。

このまま世界遺産が、単純に増え続けていったら、どんどん問題が山積みにされるような気がします。

なお、世界遺産正式登録までの詳しいいきさつはWikipediaに載っています。

迷わず行けよ、行けばわかるさ、世界遺産

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