2019年現在、数ある世界遺産の中でも、ダントツの存在感を誇るイタリアの首都「ローマ」。
半月の間、ローマに滞在し、ローマ三昧でした。15日間の歩行距離は240km。ローマの世界遺産を歩いて回りました。
世界遺産、全部行ったら海賊王!
ローマの歴史地区と教皇領、サン・パオロ・フォーリ・レ・ムーラ聖堂
(Histric Centre of Rome, the Properties of the Holy See in that City Enjoying Extraterritorial Rights and SanPaolo Fuorile Mura )
1980年登録/1990年範囲拡大
2018年12月16〜30日
世界遺産が最も多い国「イタリア」
「世界遺産検定」の勉強中、イタリアが最も世界遺産が多い国(2018年現在)と知りました。
合わせて世界の歴史も学んでいると、「ローマ帝国」というのがいかに凄い国だったか、興味はここに移りました。
ローマ帝国の遺跡で、最古のものは2000年以上も前のものです。そんな時代にこのような建造物が!?恐るべしローマ帝国…
さらにTBSの「世界遺産」放送20周年の時に放送されたのが、世界遺産「ローマの歴史地区」でした。
この時決めました。そうだ!ローマに行こう!
イタリア政府観光局(ENIT)の知人から、イタリア関連の資料を大量にいただきシュミレーション。
ローマは見所が多すぎて、どこに行けばいいのかで迷いそうですが、まずは定番のところから「歴史」を学びながら行きました。
永遠の都、ローマ
1.コロッセオ
2.コンスタンティヌスの凱旋門
3.フォロ・ロマーノ
4.フォーリ・インペリアーリ
5.パンテオン
6.カラカラ浴場
7.アウレリアヌスの城壁
上記7箇所は、「世界遺産大事典(下)」に載っている箇所です。
1980年の世界遺産登録時は、「アウレリアヌスの城壁内」が登録範囲でした。
1990年に範囲が拡大され、「ウルバヌス8世の築いた城壁内」までが登録範囲となりました。
「教皇領」=「サンタ・マリア・マッジョーレ大聖堂」「サン・ジョバンニ・イン・ラテラーノ大聖堂」は城壁内に、「サン・パオロ・フォーリ・レ・ムーラ(大)聖堂」は城壁外にあります。
この3つの大聖堂(バシリカ)は、「ヴァチカン市国」の直轄です。これに「サン・ピエトロ大聖堂」を含めた4大聖堂が「四大バシリカ」です。
四大バシリカは、「ヴァチカン市国」に掲載しています。
イタリアの首都ローマのすぐ西にあるのが「バチカン市国」。 ローマ法王を国家元首とする世界最小の独立国であり、カトリック教…
「ヴァチカン市国」は、国全体が世界遺産登録されている唯一の「国」で、ローマの西側にあります。今回何度も訪れました。
個人的には、日本最強の世界文化遺産は「京都」だと思います。ローマは恐らく「世界最強の世界文化遺産」ではないかと…
今回の初イタリア上陸では、マイたび@イタリア旅行ガイドの記事を参考にしました。最初はトラブルも多く…それは別ページにて…
1.コロッセオ(Colosseo/Anfiteatro Flavio)
コロッセオは、「ヴェスパシアヌス帝」の命で72年に建設が始められ、息子「ティトゥス帝」の時代に完成した5万人収容の世界最大の円形闘技場です。
当時の名称は、「フラヴィオの円形劇場(Anfiteatro Flavio)」。イタリアを代表する巨大建造物です。
長径188m、短径156mの楕円形の4階建てで、高さは48m。アーチ1階はドリス式、2階はイオニア式、3階はコリント式になっており、天井部分は開放されています。屋上には、日除け用の天幕を張る設備があったそうです。
地下通路の左右には、剣闘士と戦う猛獣を闘技場のあるフロアまで運ぶ「人力エレベーター」が搭載されていたようです。
コロッセオの横には、闘いを終えた剣闘士が体を洗った「メタ・スダンテ」と言う噴水があったようで、それを模した噴水が、世界遺産「ティヴォリのエステ家別荘」にありました。
永遠の都ローマ中心部から約30km、電車で1時間の所にある静かな町ティボリ。 16世紀半ば、枢機卿イッポリート・デステが…
前日は曇りでしたが、中に入る日は超快晴!さすがは世界遺産マン。コロッセオが呼んでいるようだ。
カモメのジョナさんもいい味を出していました。ローマのあちこちで見かけました。
あの板の部分「テラス」は、別料金のガイドツアーでしか入れません。今回は予約ができなかったので、また次回…
この「地下遺構」も別料金のガイドツアーで入れますが、今回は予約できず。
まあこれだけ見れたら上出来です。
ローマのコロッセオ(コロシアム)と言えば、ブルース・リーの映画「ドラゴンへの道」のクライマックスシーンの舞台です。
「ドラゴンへの道」、原題は、“The Way of the Dragon”…そう、このサイトのタイトル、“The Way of the World Heritageman”と同じ作りです。
世界遺産巡りと、「ドラゴンへの道」ロケ地巡りへの道も同時開催!
イタリアのローマ滞在中(2018年12月)、世界遺産巡りと並行して行ったのが… ブルース・リー主演映画「ドラゴンへの道」…
「コロッセオ」「フォロ・ロマーノ」「パラティーノの丘」は、二日間有効の共通券を買って中に入ります。
コロッセオは、いつ行ってもかなりの人でしたが、クリスマス後はさらに大幅に観光客が増えていたので、早めに行っておいてよかったです。
中に入った日は、早朝すぐに行ったので、並ぶこともありませんでしたが、昼過ぎに行くと行列が数百人いました。
※「コロッセオ」「ヴァチカン美術館」「サン・ピエトロ大聖堂」の中に入る時は早朝の開館直後がベスト!
券は前日にフォロ・ロマーノで買いました。フォロ・ロマーノは、早朝でなくても並ばずに買えます。
コロッセオは、まさに「ローマの顔」でした。
2.コンスタンティヌスの凱旋門
315年に完成した高さ28mのローマ最大の凱旋門。コロッセオのすぐ横にあります。
西の副帝であった「コンスタンティヌス」が、ミルウィウス橋の戦いで正帝「マクセンティウス」に勝利し、西ローマの唯一の皇帝となった事を記念し建てられたようです。
凱旋門撮影中に、マスクを見た観光客に「レイ・ミステリオ」みたいだねって言われました。うむ、違いがわかる男だな。
3.フォロ・ロマーノ
「フォロ」とは「集会所、公共広場」という意味でフォーラムの語源です。
「ロマーノ」は「ローマの」という意味なので、合わせるとずばり「ローマの広場」。
なぜひげだらけなのか…その理由はあるトラブルで…トラベルにトラブルは付き物なのです。
海外に行くと、いろいろなトラブルに巻き込まれます…これまでに起こったトラブルをまとめました。「トラベル」に「トラブル」は…
608年、東ローマ帝国の皇帝フォカスは、法王ボニファティウス4世に「パンテオン」を献上。
柱自体は1~2世紀頃のもので、先端にフォカスの像が乗せられたので、フォカスの記念柱です。
後ろに見えるのは、「セヴェルスの凱旋門」(203年)です。
現在は柱と上枠の一部だけが残る、古代ローマの最も聖なる場所の一つで、紀元前のものです。
別名を「アエラリウム」といい、国家の財宝が納められていたとのことです。
ひときわ目を引くのが、「聖なる道」の終点に立つ「ティトゥスの凱旋門」です。ヴェスパシアヌスとその息子ティトゥスの、エルサレムでの戦勝記念として作られました(81年)。
306年にマクセンティウス帝が創建、コンスタンティヌス帝によって完成。6000㎡もある巨大バジリカ(集会場)、スケールの大きさは一目瞭然。
アントニヌス・ピウス帝が、皇后ファウスティーナの死後、皇后のために建てた神殿(141年)です。
神殿入口の右脇には、紀元前9~6世紀頃の共同墓地(ネクロポリス)が、1902年に発掘されています。
ロムルスの神殿は、マクセンティウス帝が息子のロムルスのために建てた神殿のようです。今は博物館として使われています。
その他にもまだまだ見どころが…フォロ・ロマーノ最古の遺跡と言われる「ニジェール・ラピス」は、工事中でした。
フォロ・ロマーノの南側にある小高い丘が「パラティーノの丘」で、古代ローマの権力者の高級住宅街だったようです。
セレブの丘だな…
パラティーノの丘
ローマ建国は、紀元前753年、または745年、とも言われ諸説あります。どれが本当かなど現代人にはわかりません。ロムルスとレムスという双子が建国者で、ロムルス→ローマになったようです。
ロムルスが弟レムスを殺したのが、このパラティーノの丘で、ここからカンピドーリオ、ヴィミナーレ、エスクィリーノ、チェリオ、アヴェンティーノ、クイリナーレの七つの丘に都市が築かれたそうです。
※「フォロ・ロマーノ」と「パラティーノの丘」は、同日に入場しなければいけません。
券は2日間有効なので、じっくり見るなら1日目にコロッセオ、2日目にフォロと丘、または逆がベストと思います。
また、「SUPERチケット」というのが別にあり、それを購入すると7つの遺跡に入場できます。7だらけだな。
「パラティーナ博物館」(Palatine Museum)
「 ネロ帝のクリプトポルティコ」(Neronian Cryptoporticus)
「アウグストゥスの家」(Augustus’s home)
「 リヴィアの家」(Livia’s home)
「 アウラ・イシアカ・ロッジャ・マッティ 」(Loggia Mattei ant the Aula Isaica)
の5つはパラティーノの丘にあります。
「 サンタ・マリア・アンティークア教会 」(Santa Maria Antiqua)
「 ロムロ(ロムルス)の神殿 」(Romulus’s temple)
はフォロ・ロマーノに。
しかし、ロムロ(ロムルス)の神殿は、SUPERチケットなしで入れたのだが…???
SUPERの看板があって、通常は入れないようになっています。
フォロとコロッセオの共通入場券は12€、SUPERチケットは18€でした。説明されても意味がわからなかったので、12€の方を購入しました。
やはり英会話のスキルは必要!
2018年12月の情報です。価格は最新情報をWebでチェックしたほうがいいです。ここは同じでしたが、いくつかの場所は「地球の歩き方(2018~19)」掲載価格よりも高かったです。
左上の人がいっぱいいるところが、「パラティーノの丘」にある「ファルネジアーニ庭園」に付属する「テラス」。階段を上って行きます。
ドミティアヌス帝の二つの大宮殿。公邸が「ドムス・フラヴィア」で、私邸が「ドムス・アウグスタ―ナ」。
ドミティアヌス帝以降も300年以上にわたって、代々の皇帝が使用したようです。写真は、八角形の中央噴水の遺構。
こちらがドミティアヌス帝の私邸。遺構が残っています。
とにかく見どころが多すぎるフォロ・ロマーノとパラティーノの丘。合わせて「フォロティーノ」。見学は計画的に。
これでローマの歴史地区の構成資産7件中
3つを制覇しました。そして2へ続く…
世界遺産ローマの歴史地区7つのスポットのうち、ここでは3つを紹介。「フォーリ・インペリアーリ」「パンテオン」「カラカラ浴…
迷わず行けよ、行けばわかるさ、世界遺産