世界遺産24 「クイーンズランドの湿潤熱帯地域」 大自然との共生

世界遺産、全部行ったら海賊王!

「世界最古の森」である「クイーンズランドの湿潤熱帯地域」。その歴史は、実に1億2~3千万年以上前に遡ります。

昔はオーストラリア全土に広がっていたこの森も、今ではオーストラリア大陸のわずか0.26%しか残っていません。 世界遺産を守るために、まずは知ることから始めていきましょう。

クイーンズランドの湿潤熱帯地域(Wet Tropics of Queensland)
1988年登録

2018年6月22~26日

オーストラリア滞在時は、「シドニー」→「ウルル」→「メルボルン」→「ケアンズ」にやって来ました。

ケアンズは、「クイーンズランドの湿潤熱帯地域」「グレートバリアリーフ」という2つの世界遺産の玄関となる都市です。

ケアンズの滞在は6日間なので、世界遺産「グレートバリアリーフ」と合わせて、どれぐらい行けるかですが、ウルルと比べてもこの熱帯雨林ツアーのブッキングは格段に大変です。

なぜなら、この世界遺産の森は広大すぎて、どれで全部かわかりません。全部行くのは生半可では不可能です。

面積:約9000㎢、41の国立公園
歴史:約1億2~3000万年 世界最古
植物:3000種以上

今回行ってない所だけでも、これだけあります…全部国立公園です。

・ブラック・マウンテン (Black Mountain)
・セダー・ベイ (Cedar Bay)
・カーテン・フィグ (Curtain Fig)
・クレーター・レイク (Crator Lake)
・タリー渓谷(Tully Gorge)
・ギリンガン (Girringun)
・パルマ・レンジ (Paluma Range)
・エンデバー・リバー (Endeavour River)
・デイビスクリーク (Davies Creek
)
・他

広すぎるという点では、世界遺産「ブルーマウンテンズ地域」と同じかなと。

ケアンズはここ

ケアンズに到着後、空港からホテルへ。シャトルバス受付は、空港内にありました。初日は食事、シャワー、寝る、終了。

そして2日目は、ひたすらツアー予約に奔走。ウルルの例もあったので、着いてからやることにしました。

今回のゲストハウスの場所は、電波も弱く、WiFiも弱いので、近くのショッピングモールでやりました。スマホ一つで全てできるので便利ですが、無くすと終わりです。

ウルルのヘリコプターフライトを取ってくれた、「ホットホリデー」に再度依頼すると、前日にもかかわらずキュランダツアーが取れました。

ようやくブッキングも終わり、サンダルやサンオイルを買った後、地球の歩き方に載っていた気になるスポット「サムライギャラリー」へ向かいました。

このサムライギャラリーでの体験が、今後の人生を大きく変えることに…この時点では、全く想像していませんでしたが…。

2018年6月24日

キュランダ(Kuranda)

バロン渓谷国立公園(Barron Gorge National Park)内

朝6:30起床、迎えのバスが7:40に到着。ツアー客30名程でキュランダへ。英語ツアーなので日本人はいません。

朝から雨ですが、熱帯雨林に行くので、いい雨林日和でございます。

まず到着したのは、Fresh water station。ここからScenic Railway に乗ります。1891年完成なので、120年以上頑張ってます。

内装は古さを残しながら、きれいにリフォームされていて、乗っていてもすごく快適でした。

Seanic Railway

Car5に乗り込みました。Carは車ではなく、Carrigeの略でした。車内放送は英語、中国語、日本語の順。いかに日中の観光客が多いかです。

途中、Barron Falls station に止まるので、下車してバロンの滝を見ることができます。撮影スポットではアナウンスがあるので、要注意です。

Barron Falls

キュランダ到着後はHeritage Marketや、Rainforest Market をうろうろして、前日にサムライギャラリーのオーナーに教えてもらった寿司屋を探しました。

Rainforest Market には何人か日本人がいて、コミュニティを作ってました。

その後ランチでカンガルーのバーベキューを食べ、「アーミーダック・ツアー」へと向かいました。

1940年代の米軍用大型水陸両用車、コードネーム「DUKW」に乗って、いざ熱帯雨林の探検へ。

ジョン・レノンのようなレンジャーガイドが、運転しながら解説しながら、陸と川を行き交います。そう、ダックは水陸両用車なのです。

DUKWから見たDUKW

それから、アボリジニによるダンスショーもあり、素晴らしいダンスと音楽を披露してくれました。

さらにブーメラン投げ体験や、槍投げ披露、楽器の解説などもあり、至れり尽くせりです。昔、ボーイスカウトでブッシュマンの踊りをやったのを思い出しました…

アボリジニ・ダンス
この2人はギネス記録保持者

個人的には左のおいちゃんの絶妙に太腿を震わすアボリジニダンスが痺れました。目付きも鋭くかなりの達人です。戦闘能力は高いはずです。

アボリジニダンスの後は、コアラを抱っこしたり(別料金)、カンガルーやワラビーに餌をやったり、クロコダイルやタスマニアデビルなどの動物見学。

ここの客寄せカンガルーは、とにかくひたすらもらった餌を食っているので、かなりの太り過ぎ…

そして最後のメインイベント、Skyrailです。ブルーマウンテンズでも乗りましたが、距離と大きさが違います。

ブルーマウンテンズは数十人乗りで数分間、キュランダは114台の6人乗りゴンドラが数十分間、熱帯雨林の上を通ります。

Skyrail Rainforest Cableway

しかしこれはどうやって作ったんだ?というくらいスケールが凄いです。全長7.5km、1年で完成させたそうです。

しかも熱帯雨林への負荷を避けるため、すべてのタワー(最大40.5m)をヘリコプターで運搬、設置したとのこと。

熱帯雨林も凄いが、人類も凄い…大自然との共生を見事に成し遂げています。そう、この熱帯雨林はオーストラリアのみならず、地球の宝なのです。

さて約40分のスカイレールの旅、痛恨のミスをしてしまいました。1人旅なので、ゴンドラには1人、貸切です。途中、バロンフォールズ駅とレッドピーク駅で止まります。

駅で降りて外に出て歩き、絶景が撮れるように作られているのですが、詳しい説明もないためよくわからず、バロンフォールズ駅に着いた時、レンジャーに”Walk through ?”と聞かれ、?となり、前のゴンドラも降りてなかったので、降りませんでした。

その後パンフレットをよく読むと、降りて歩くとバロンフォールズの絶景が撮れたわけです。

多分前のゴンドラの中国人グループも、意味がわからず乗っていたので、真似してしまったわけです。

しかし、レッドピーク駅前には気付いたので、次は降りました。

霧がすごい

この熱帯雨林は、1億2千万年以上前から存在する「世界最古の森」と言われていますが、今はオーストラリア大陸の0.26%しか残っていないようです。

世界遺産として、地球の宝として守る義務があるので、体験してその価値や偉大さを知ることが重要だと思います。そしてそれを多くの人に伝えて、世代を通して受け継いで…

この日はこれで終わりですが、2日後に別の森へ…

2018年6月25日

モスマン渓谷(Mossman Gorge Rainforest)

ディンツリー国立公園( Daintree National Park )内

このモスマン渓谷のツアーは非常に少なく、予約もこの日しか取れなかったので、ある意味貴重かもしれません。

朝は9:35にお迎えなので余裕です。島根県から来たご夫婦だけの参加だったので、3人のツアーです。今回はオーストラリア初の日本人ガイドのツアーでした。

やはり日本人には、日本人ガイドツアーが向いていると思います。至れり尽くせりです。私はどこの国の人でもOK牧場ですが…

なるべく英会話の勉強のために英語ツアーにしていますが、今回はこれしかありませんでした。これはこれでよかったです。

Port Douglas

今回のツアーでは、まず「ポートダグラス」の町をうろうろしました。ここはセレブが集まる町らしいです…

ビーチ沿いの町は、どこものんびりしたゆるい雰囲気が魅力的です。それから鳥かごランチへ。鳥が飛び回る鳥かごの中で、ランチを食べるという…

鳥使いマン

鳥を頭に乗せて撮影したり、鳥たちもいい仕事しています。

そしてモスマン渓谷の入口、「モスマンゴージセンター」へ。ここでアボリジニの「ククヤランジ族」の煙の儀式を受け、泥ペイントを授かり仲間となることで、神聖な森へ入れます。ペイントするしないは自由です。

これが泥ペイント
ここはモスマン渓谷

アボリジニに、「ヤラダ=ありがとう」、という言葉を習い、シャトルバスで公園入口に移動。歩いても行けます。野生のマンゴーの木なんかも生えています。

今回はショートウォークのため、森を満喫!とまではいかないものの、モスマン川で泳げたり(今回は寒いので泳がず)、珍しい蝶が見れたりします。さらに長く歩くコースもあります。

森の後は、Sheraton MIRAGE HOTELで、アフタヌーンティーです。優雅なツアーです。なかなか高級ホテルに入る機会もないので、今日はだいぶセレブマンとなりました。

優雅にランチをいただけるツアーでした
Sheraton MIRAGE HOTEL

帰りの道中、普通の川に野生のワニがいるのや、ビーチでマングローブ林を見れたり、解説も日本語なのでわかりやすかったです。

そして翌日にまた別の森へ行くことに…

2018年6月26日

アサートンテーブルランド(Atherton Tableland)

ウールーヌーラン国立公園(Wooroonooran National Park)内

オーストラリアの世界遺産、クィーンズランドの湿潤熱帯地域巡り3日目。「キュランダ」→「モスマン渓谷」と行った後は南下して、アサートン高原とウールーヌーラン国立公園へ向かいました。

予定時間に迎えが来なかったので、電話すると15分遅れで到着しました。その後数人をピックアップ。

全員ピックアップ後に、ガイドが突然ガッツポーズ!バス内は拍手喝采…いや、今から始まるのだが…まあいいや。

さて、この日のガイド、Brettは最高のガイドでした。日本語が少し話せるので、18人の客の中で、唯一日本語が通じる自分にかなり話しかけて来ました。

「さとうきび」という日本語も使いながら、道中の説明では、砂糖はオーストラリア第2位の重要な輸出品なんだと語っていました。

日本の粗糖の実に半分以上が、オーストラリア製です。それは知らんかった…甘みをありがとう、オーストラリア。

さらに、しきりに「ねぶた祭がamazingだ!」と言ってましたが、これも他の人には?。英語の方もゆっくりでわかりやすかったです。

道中、小型のタージマハルみたいな建物を通り過ぎ、一行はアサートン高原へ。

Atherton Tableland

まずはスコーンを食べ、火山活動によって出来た美しい「バリーン湖」でのエコクルーズに参加。レイク・クルーズです。

魚、鰻、水鳥、蛇などいろいろな動物が生息し、周りは熱帯雨林。樹齢600年の樹もあるようです。

Lake Barrine

80人乗りのボートに13人の乗客なので、ゆっくり優雅に楽しむことができました。途中、撒き餌をすると、魚、亀、鰻が餌に群がります。

木には2m級の蛇が2匹いました。大きさからして20歳くらいの蛇だそうです。

大うなぎもいましたが、国立公園なので、取って食べれば逮捕されます。

メルボルンから来た老夫婦も、しきりに写真を撮っていました。あまり足が良くないので、Brettや他の乗客みんなで乗り降りを手伝いました。

続いてアサートン高原を代表する「ミラミラの滝」。雨なので気温は20℃くらいでしたが、泳いでる強者が!こういう時泳ぐのは大体欧米人です。アジア人は泳ぎません。

Millaa Millaa Fall

ミラミラの滝は、この行った日の三か月前は、大雨洪水で近寄れなかったそうです。Brettに映像を見せてもらいました。

そして樹齢600〜700年とも言われるカーテンフィグツリー「絞め殺しのイチヂク」へ…恐ろしいネーミングですが、絞め殺されたりはしません、多分。

Curtain Fig Tree

そして再びバスに乗り込みます。道中、まずはJungle musicを聴きながら、途中Enyaに変わり、清々しい気持ちに。

そして午後のメインイベント、熱帯雨林の夢の城跡「パロネラパーク」へ着く前には、日本語の歌が!天空の城ラピュタの主題歌「君をのせて」です。Brett、いい仕事してますが、わかるのは2人のみ…

Paronella Park

ここに天空の城ラピュタのモデルと呼ばれる城があります。ラピュタはジブリ作品で最も好きな作品です。

Jose Paronella arrived in  Australia from Catalonia in Spain, in 1913. For the next 11 years he worked, cutting sugar cane initially, then purchasing, improving, and reselling cane farms.

In 1924 he returned to Spain and married Margarita in 1925. The trip back to Australia was their honeymoon. Jose first saw the waterfall at Mena Creek in 1914 and knew it was the perfect location for his dream of a castle in the rainforest.

Today, the dream continues…

オーストラリアに来たスペイン人移民の作った夢の城跡、パロネラパーク。全く知りませんでしたが、クィーンズランド州No.1の観光名所になっています。

ラピュタのモデルらしいですが、はっきり言ってそこまで期待してませんでした。…ところが期待を裏切る素晴らしさでした。

日本語ガイドもいるので、細かいところまで案内されると、より感動します。他の人は日本語がわからないので、今回はプライベートガイドとなりました。

予想以上に広く、いろいろ工夫された場所が数多くあります。人間の信念の強さを感じます。

ひげがだいぶ伸びた

一旦、廃墟になり、1993年にオーストラリア人の旅人が復活させたので、1986年公開の映画「天空の城ラピュタ」のモデルではありません。

しかし、現実の廃墟と熱帯雨林の調和が、非常に素晴らしく佇んでいます。

日本人スタッフに話を聞くと、東日本大震災の被災地支援をしたり、小学生を招待するなど、いろいろな活動をしています。

夜のライトアップもさぞかし幻想的で美しいことだろうと思います。

ケアンズは、「グレートバリアリーフ」がメインで来たのですが、知れば知るほど熱帯雨林、素晴らしいです。今回は3つのツアーに参加しましたが、まだまだ他にもいろいろあります。

パロネラパークでは雨でしたが、帰路は夕日を見ながらケアンズへ。Brettのおかげで最高のツアーでした。

4日続いた雨もやみ、明日はついに、世界最大の珊瑚礁グレートバリアリーフへ…

迷わず行けよ、行けばわかるさ世界遺産

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