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【世界遺産28】古都奈良の文化財(奈良県)

古代の都「奈良」の代表的な建造物群に、春日山原始林を加えた8件の構成資産を持つのが、古都奈良の文化財。

古都京都に行く前に、奈良に行ってきました。時代的にも奈良時代の方が昔です。

日本史の教科書ではわからない、本物を見に、いざ奈良へ。

秋の絶景は奈良公園の鹿と紅葉、大仏池も美しい紅葉に。

世界遺産、全部行ったら海賊王!

古都奈良の文化財1(Historic Monuments of Ancient Nara1)
1998年登録

2018年9月11〜13日

前日の10日に車で名古屋から奈良へ。同じ宿のドイツ人留学生と意気投合。

彼女はエンジニアの勉強で、半年ほど日本に住んでいるので、多少日本語はわかるようでした。

ホンダやトヨタの話も理解できていました。

10日の昼は名古屋城に行きましたが、そのドイツ人も9日に名古屋城に行っていたそうです。

やはり城は人気です。

次はニコに行きたい、と言っていたので、???となりましたが、日光のことでした。

世界遺産「日光東照宮」です。

日本の世界遺産に詳しいと、外国人旅行者との会話のネタにもなります。

迷わず行けよ、行けば得する世界遺産。

古都奈良の文化財の登録資産8件
  1. 元興寺
  2. 興福寺
  3. 東大寺
  4. 春日大社
  5. 春日山原始林
  6. 平城宮跡
  7. 唐招提寺
  8. 薬師寺

1日目

1.元興寺

昨日の雨も上がり、今日はまずまずの天気。やはり運がいい世界遺産マン、まずは元興寺へ。

世界遺産 元興寺 入口
世界遺産 元興寺

世界遺産 元興寺 石碑

元興寺 極楽坊本堂
元興寺 極楽坊本堂(中は撮影不可)

中に入ると、凄まじいエネルギーを感じました。

1000年以上前の平安時代のものや、国宝の仏像などからは明らかに霊気を感じます。

そして奥には法輪館という展示室があり、平安〜江戸時代の発掘品や資料を見ることができます。

ここの国宝の霊力もかなりの強さです。

2.興福寺

そして元興寺から歩いて北へ五分程行くと興福寺へ着きます。

世界遺産 興福寺 石碑
世界遺産 興福寺

興福寺 東金堂と五重塔
興福寺 東金堂と五重塔

東金堂の横にあるのが国宝館ですが、これがまた凄いのが集まっています。

前半のメインイベントです。写真は×です。

興福寺 国宝館
興福寺 国宝館

いくつか仏像と話をした気分になり、奈良時代の情景を見た気分になりました。
最も有名なあの仏像、「阿修羅」もここにいます。

興福寺 三重塔
興福寺 三重塔

興福寺 北円堂
興福寺 北円堂

興福寺 南円堂
興福寺 南円堂

興福寺 中金堂
興福寺 中金堂

中金堂は、2018年10月20日から公開予定です。ということはまた来ないと…

なんと300年振りの復興だそうです。

3.東大寺

そして今回の奈良の旅、最も観光客が多かったのが東大寺。

奈良の大仏の寺なので当然と言えば当然か。修学旅行の学生も大量にいました。

東大寺南大門
東大寺南大門

東大寺南大門は、鹿と修学旅行生だらけでした。

世界遺産 大仏殿(東大寺金堂)
大仏殿(東大寺金堂)

春は、ソメイヨシノとしだれ桜による大仏殿の「桜回廊」が絶景のようです。

奈良の大仏 盧遮那大仏(本尊)
奈良の大仏 盧遮那大仏(本尊)

奈良の大仏 盧遮那大仏(本尊)
腹部から膝、台座は大部分が当時のもの

盧遮那大仏(本尊)

あまりのでかさに圧倒されます…

わずかに金が残っているため、もともとは金色大仏だったようです。

奈良の大仏の建立理由が、当時猛威をふるった「天然痘」の流行を鎮めるためと言われてます。

天然痘は、1980年にWTOが根絶宣言した感染症です。コロナウィルスと同様、天然痘ウィルスによって引き起こされます。

人類とウィルスの戦いは古くから続いているのであった…

お身拭い(大仏の大掃除)が見れる貴重な映像!

このようにして、世界遺産、国宝、文化財は守られているのです。

奈良時代に創建されてから二度兵火に遭い、現在の建物は江戸時代に再建されたもの。

財政難のため規模が縮小されたものの、世界最大級の木造建造物である。

大仏殿の屋根裏には全長24mの巨大な梁(はり)があります。

江戸時代の再建時に全国を探し回り、日向国(宮崎県)から取り寄せた二本の赤松です。

二本の梁で屋根の重量を支え、奥行きのある空間を確保しています。

その後、明治時代には屋根の重さに耐えきれず撓んでしまったため、当時最先端のイギリスの技術、鉄骨トラスを導入して補強しています。

広目天像

法華堂(三月堂)

二月堂

あまりにもスケールが大きすぎた東大寺。

4.春日大社

初日最後の訪問は、春日大社。ここだけ神社です。

遥拝所

神木が屋根を突き破っています。

美の巨人たちでもあってましたが、斜めの土地に建てられています。

春日大社 国宝殿

今回訪問の一週間前に、この25年で最強の台風が上陸したので、かなりの被害が出ております。

直後には北海道で震度7の大地震があり、西日本豪雨に続き、大災害が頻繁に起こりすぎです。

「春日大社」の鳥居は「日本三大鳥居(木造)」の一つです。他の二つは「厳島神社」と「気比神宮」

世界遺産マン道【 The Way of the World Heritage Man 】

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奈良 若草山
というわけで、若草山には登れませんでした。(2018年の話です)

毎年1月、若草山では山焼きが行われます。

1年の厄を落とし、平和への祈りを込める伝統行事なのです。

若草山の山頂に鶯塚古墳があり、あることがきっかけで山焼きが行われるようになったようです。

5.春日山原始林

時間的に厳しいと判断し、春日山原始林は今回はパス。

春日山原始林は、奈良県奈良市の市街の東方に位置する原始林で約250haの広さがある。春日大社の神域として古より狩猟や伐採が禁止され、積極的な保護により原始性を保ってきた。

市街地(奈良市)に近接して原生林が存在することは極めて珍しく、学術上の価値も高いことから1924年(大正13年)に国の天然記念物に、1955年(昭和30年)2月に特別天然記念物に指定された。また春日山の照葉樹林は国の名勝にも指定されている。1998年(平成10年)12月には古都奈良の文化財の一部として世界遺産に登録された。(Wikipediaより)

奈良の世界遺産

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2018年9月12日 古都奈良の文化財巡り2日目

6.平城宮跡

奈良が世界遺産になったのは、奈良時代の都であった「平城京」があったからとも言えます。
そして今ここでは、何十年もかけて平城宮跡に平城宮を蘇らせていることを知りました。

この日はまず平城宮跡へ。これが予想以上に行くところが多かったです。
2018年3月24日、平城宮跡歴史公園にオープンした「朱雀門ひろば」

ここに来たら、平城京について学べます。

道路沿いになぜか船が??と思ったら、これは「遣唐使船(復元)」のようです。

これが「朱雀門」ですが、ここはいきなり来てもなんだかわけがわかりません。
最初に「平城宮いざない館」で、平城宮について学んでおいた方がよくわかります。

朱雀門をくぐって線路をわたると…工事中の建物があるだけで、他には何もありません。
今造っているのは…それはそこまで足を運んで自分で確認した方がいいでしょう。

車で移動し、「平城宮跡資料館」にやってきました。平城宮跡関連の施設は全て無料です。
駐車場も朱雀門広場のみ有料で、他は無料です。

とにかく今は知名度が低いからなのか、未完成のものが多いからなのかはわかりませんが、観光客は少ないです。

「真空凍結乾燥法」など、文化財の保存処理などのマニアックな内容で充実しています。

平城宮跡地の発掘中に、東大寺造営時の貴重な資料など大量の木簡が発掘されたため、学者達がハッスルしたようです。

資料館に車を停めて、歩いて「第一次大極殿(だいごくでん)」にやってきました。
ここに来た時にようやくこのプロジェクトの内容がわかりました。ここは国主導で「平城宮」そのものを現代に甦らせようとしているのです。

大極殿内にある「高御座(たかみくら)」(復元)。これは天皇の玉座です。

今年で平成も終わりですが、来年以降、新天皇が座るに来るのでしょうか?

高御座と即位の大礼

高御座は、天皇位を象徴する玉座のことで、皇位継承儀式の中核、いわゆる「即位礼」において用いられ、皇位と密接に結びついている。現在は、京都府京都市の「京都御所」に常設。

明治天皇・大正天皇・昭和天皇の即位の大礼は、高御座のある「京都御所」で行われた。今上天皇の際は、警備上の問題から、東京の皇居で即位の礼が行われたが、高御座と御帳台は陸上自衛隊のヘリコプターによって皇居まで運ばれ、大礼終了後に京都御所の紫宸殿に戻された。

しかし皇太子徳仁親王の際には社会情勢の変化などが考慮され、運搬は民間業者へ委託。計8台のトラックによる陸路での運搬となった。(Wikipediaより)

高御座については、来年2019年が「即位の大礼」なので、超偶然にも貴重なお話を京都でも聞くことができました。詳しくは

世界遺産マン道【 The Way of the World Heritage Man 】

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第一次大極殿から眺める工事現場。とてつもない一大プロジェクトです。

そして「遺構展示館」へ。平城宮の遺構の上に建物を作っています。

遺構…ということは、8世紀のものだということです。

そして、最後の目的地「東院庭園」へ。もちろん復原ですが、特別名勝になっています。

これは「ムラサキシキブ」。ガイドが説明してくれました。ガイドがいるのに、ここも無料です。

今は平城宮跡ですが、数年後、数十年後に現代版平城宮として全貌が明らかになる日も来ると思います。

その時にまた来ないと行けません。壮大なビッグプロジェクトです。

調査研究は江戸時代末期頃から始まったようです…

7.唐招提寺

予定よりだいぶ時間をオーバーして、昼食も食べずに、次の目的地「唐招提寺」へ。
駐車場に入った時には15時を過ぎていてさすがに腹が減ったので売店で軽食。

どこかで見たことがあるゆるキャラが引退して座ってました。

…「せんとくん」です。そう言えばいたな。

金堂(国宝)内部の仏像は、全て奈良時代のもので国宝です。(撮影×)

講堂。金堂平成大修理の様子を見ることができます。

御影堂は修理中でした。

唐招提寺の開祖、鑑真和上の御廟へと続く道です。大変な風情がある場所で、御廟は池に囲まれているからか、気温が低く霊性を感じる場所のようでした。

今回の奈良の旅では、仏像や場所にすごいエネルギーを感じているのですが、もともと霊感はないと思います。

平城宮跡で時間がかかったので、この後薬師寺に行ったものの駐車場が閉められた直後だったので、翌日に延期。

3日目

8.薬師寺

「古都奈良の文化財」最後の訪問地、薬師寺へ。

天気予報は雨でしたが、見事にちょっと晴れの曇り空。

金堂…やけに新しく古さを感じないと思ったら、薬師寺の建物は東塔以外は焼失してしまっているので、全て再建のようです。

しかし、その東塔も現在解体修理中でした…

講堂

東院堂(国宝)…これは古いのでわかりましたが、鎌倉時代の再建です。
中にはこれまた国宝の「聖観世音菩薩像」が鎮座しています。

こちらは西塔(昭和五十六年復興)

あの三蔵法師が、薬師寺に…しかし、平山郁夫画伯の壁画殿は、時期が違いました。
そしてこの後は、法隆寺に向かうのであった。

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