全長約8.2km。世界最大、最長規模の地下河川のあるプエルトプリンセサは、フィリピン・セブ島から飛行機で約1時間半、最後の秘境「パラワン島」にあります。
パラワン島と言えば「エルニド」の方が有名ですが、プエルトプリンセサは世界遺産なのです。
世界遺産、全部行ったら海賊王!
プエルトプリンセサ地下河川公園
(Puerto-Princesa Subterranean River National Park)
1999年登録
2018年3月29~31日
最後の秘境パラワン島
平成30年3月30日、気温33℃、無事に世界遺産のあるエリアへ…フィリピンで最初に訪れた世界遺産です。
フィリピン最後の秘境「パラワン島」は石灰岩が隆起して生まれた島です。パラワン島のセント・ポール山地の鍾乳洞内を流れる川が「プエルトプリンセサ地下河川」で、鍾乳洞は海に繋がっています。
海岸線の洞窟から、島の内部へと続く約8kmの地底河川は、船で行くことができる「世界一長い地下河川」です。
地下河川公園は、パラワン島のプエルトプリンセサ中心部から車で約2時間のサバンという所にあります。
今回は、入場に許可がいる場所なので、事前にツアーを申し込み、前日の29日にセブ島から飛行機で上陸。
機内で読んだ雑誌に、福岡の特集が!…福岡もワールドワイドに。
プエルト・プリンセサ
パラワン島の州都プエルトプリンセサ。地名の由来は、スペイン女王イザベラ2世の娘エウラリア王女にちなんで「プリンセスの港」の意味だそうです。
Puertoはスペイン語で港、英語のPortにも似ています。プエルトリコも同じで、ricoはrich、豊かな港の意味です。
明るいうちに着いたので、ぶらぶらしてました。そして、いきなりトラブル発生!
ツアー会社に前日確認の電話をしても誰も出ません…フィリピンの大型連休のせいなのか…???
そう、この2018年は、
3月29日 (木) が聖木曜日(Maundy Thursday)
3月30日 (金) が聖金曜日(Good Friday)
3月31日 (土) が聖土曜日(Black Saturday)
4月1日が日曜日なので、4連休だったのです!
宿から電話して何度めかに、ようやく責任者につながりました。…しかし、男性1人の参加だから31日の土曜にしてくれと言われました。
…は?何じゃあぁそりゃあぁぁぁーーーっっ!!!
いや、その日の朝には飛行機でセブ島に戻るから無理だと言うと、じゃあホンダ湾のツアーに変えてくれと…いや、ホンダ湾に行きたいわけじゃない。
プエルトプリンセサ地下河川公園に行くためだけに飛行機で来て、ホテルも二泊予約して、しかも1ヶ月以上前にツアーに申し込んでいて、支払いもすでに済んでいる。
話がおかしいから、なんとかしろ!と言うと、じゃあまた後で連絡します、とのこと。
ベル●ラというサイトから申し込みましたが、これは本当に行けるのか?このツアー会社大丈夫か?などと考えながら待つ事1時間。
ようやく向こうから電話がありました。当日の迎えの時間が1時間半遅れるが、ツアーには参加できるとのこと。
完全には信用できないまま当日を迎えました。そしてやはり時間にルーズ、遅れるどころか予定時間の45分も前に迎えのバンが到着。
しかし、遅いよりはいいし、準備は済んでいたので、No problemのOK牧場。
サバンへGO!
バンに乗り込んで、別の乗客を迎えに行って車内で待つ事30分、最終的に合計4組のツアー客を乗せてサバンへ向かいました。
さあ、バンでサバンへGOなのだ。
ドライバーがかなりの飛ばし屋だったので、2時間程かかる予定が1時間15分程で到着。道中の写真はなし。
同乗ガイドのギャグ(英語)がなかなか笑えたので、少しは気が晴れました。
前日の電話でのやり取りといい、たった2ヶ月ちょっとの英会話留学(まだ途中)なのに、少しは英語がましになったのがわかります。
ありがとう学校。ありがとうフィリピノティーチャーたち。
この日はちょうど連休のためツアー客が多く、サバンで待つ事さらに2時間…
参加者は1000人くらいはいたと思います。外国人よりフィリピン人の方が圧倒的に多かったようです。
観光客用の出店や物売りもたくさんいて賑わっていました。こんなに人が多いならもはや秘境ではないような…
大量のボートが、大量の観光客をさばくために待機したり、移動したり、活発に動いていました。
待っている間は、バンで一緒に来たフィリピン人家族と日本の話などをしていました。10歳くらいの息子はアニメとゲームが大好きのようでした。
さすがはジャパニメーションとジャパンゲーム??世界基準だ。
さらに来月の目的地、ルソン島のビガンの写真を見せてもらったりして打ち解けたので、待つのも苦ではなかったです。
このフィリピン人の家族はかなり裕福なのか、日本の他にもいろいろな所に旅行に行っているようでした。
そしてボートに乗り、ようやく地下河川公園のある場所へ。スマホ用の防水ケースもここで買いました。
プエルトプリンセサ地下河川公園
そして、ボートで進むこと約15分。プエルトプリンセサ地下河川洞窟の入口に到着です。
かなりの時間待ったので、モンキートレイルかジャングルトレイルで3~4km歩いて行っても良かったのですが、現地ではそのルートをわかっていませんでした。
上陸してガイドに連れられて歩いていくと、すぐに入口に到着。
記念撮影をする人でいっぱいでした。
そしてついに入口に到着。遠くに見えるのが、地下河川公園の入口。公園というか洞窟です。ボートが出たり入ったり…
世界遺産「プエルトプリンセサ地下河川公園」想像以上に美しい場所でした…
ここでもさらに待たされます。30分以上は待った気がします。
しかし、洞窟潜入の順番待ちの間、感動してずっと魅入ってました。こんなにきれいな海があるのか…
エメラルドグリーンに輝く水面、近くで見ると透きとおっています。
こんなにきれいな色の海は、これまで見たことがありません…これぞ世界遺産!来たかいが本当にありました。
洞窟内ボートツアー
そしていよいよ洞窟内へ。きれいな海に感動しても、メインはこの洞窟探検なのです。
ボートの乗り降りで海に入ることもあるので、ショートパンツにサンダルの方がおすすめです。
靴だと濡れてしまいます。別メニューでモンキートレイルに挑戦するなら、靴も要りそうですが、今回はツアーに含まれておらず。
約45分の洞窟内ボートツアーは動画に撮ってあります。そのため写真はなし。
ボートは順番に乗りましたが、なんと一番前の席を確保!やはり世界遺産マン、運がいい
最前列で首からぶら下げるスマホケースに入れて撮影。落としてしまったら終わりです。備えあれば憂いなし!
はるばる来たかいがありました。フィリピン最後の秘境パラワン島でした。
無事に洞窟を脱出し、再びボートでサバンの観光地へ。ツアーの人みんなで遅いランチをいただきました。
そして、再びサバンからプエルトプリンセサ中心部へ。終わりよければ全てよし。前日に電話で揉めたことなど、どうでもよくなっていました。
ドライバーとガイドに多めのチップを渡したら、大層喜んでくれました。待ち時間は相当長かったですが、本当に素晴らしい場所でした。
プエルトプリンセサ地下河川公園は、世界遺産だけでなく、「新・世界七不思議 自然版」というものにも選ばれています。
そのため観光客が急増して、環境破壊が起こらないかの懸念もあります。これはどこの世界遺産でも課題です。
夜は大勢でにぎわう海辺の露店へ。ここで初めてクロコダイルを食べました。
そしてこんなお店を発見!
まさかこのプエルトプリンセサで、たこ焼きを食べることができるとは…
さて、パラワン島滞在は2泊3日でした。ここから行けるもう一つの世界遺産「トゥバタハ岩礁海中公園」は次回におあずけです。
ダイビング免許をセブ島で取って再び来る予定でしたが、新型コロナウィルスのパンデミックのため、2020年の訪問は断念。
その時は、フィリピン最後の秘境「エルニド」や、最後に残るフィリピンの世界遺産ミンダナオ島の「ハミギタン山岳地域野生動物保護区」にも行くつもりです。
そしてパラワン島からセブ島に戻って、すぐに向かったのが…なぜか韓国?
行く一週間前に突然決まった韓国日帰り旅行。しかも日本からではなく、フィリピンから…そう、人生には時として何かが突然決まる…
迷わず行けよ、行けばわかるさ、世界遺産
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