世界遺産マン伝説の始まり、最初の世界遺産は、イギリスのキューガーデン。
1759年に、オーガスタ王太子妃が作らせたという世界最大規模の植物園です。
1840年に王立植物園となり、世界の植物研究の先導的な役割を果たしています。
世界中から集められた植物の数は、3万種類以上!
世界遺産、全部行ったら海賊王!
キューガーデン=キューの王立植物園
(Royal Botanic Gardens, Kew)
2003年登録
専門家によると、2050年には地球上の植物の4分の1が絶滅に向い、今世紀末には種の半分が消失すると見られています。
キューガーデンでの最新プロジェクトは後ほど…
2015年9月18日
キューガーデンへ
首都ロンドンのヒースロー空港から、ロンドン都心部に地下鉄で行く途中にあります。
まずは、ロンドンにある4つの世界遺産を回るために、地下鉄の1週間フリーチケットを購入。
今回はこれが一番お得のようでした。英語はあまり通じませんでしたが、なんとか購入。
そして地下鉄でKEW GARDENS駅へ向かいますが、ACTON TOWN駅で乗り換えなければいけません。
ここだけ確かややこしかったような気が…
写真は全てiPhone6で撮影。
世界遺産巡りのために購入した、SIMフリーiPhone6の海外デビューです。
空港でSIMを購入。30ポンド(当時のレートで約5900円)でした。
撮影も地図も困った時の英語検索も、全部スマホがあればできるので必需品です。
旅をするには本当に便利でいい時代になりました。
しかし、この2015年というのは「ブレクジット」前で、まだイギリスがEUに加盟している時でした。
そのため円とポンドのレートが、1ポンド190円前後だったため、非常に高い旅となりました。
地下鉄を使えば、ロンドンの4つの世界遺産はあっさり行けます。
極度の方向音痴の世界遺産マンも、無事にたどり着けました。
そして歩くときは、Googleマップが欠かせません。たまに迷いますが…
駅から歩いて10分ほどで到着。
入口でチケットを購入して入場。15ポンドでした。(2015年当時)
キューガーデンの面積は、約132万㎡。東京ドーム30個分くらいです。
植物30,000種、樹木16,000本、植物標本の数は、なんと700万点以上!誰が数えたんだ?
あまりに広いので、園内を効率的に回れる有料のトレイン(Kew Explorer land train)もあります。
世界遺産マンは歩くのが好きなので乗ってません。
全部見て回るなら、一日はかかるでしょう。
滞在時間が2時間しかなかったので、主要な建物を優先して行きました。
キューガーデン内部へ
ナッシュ・コンサバトリー
キューガーデンの19世紀の温室の中でも最も古いものです。
元々はバッキンガム宮殿の敷地内に建てられていたものを1836年に移築したそうです。
ジョン・ナッシュが設計し、建築家のジェフリー・ワイヤットビルが改装したもので、現在はイベント会場として結婚式などに使われているようです。
英国王室最小の宮殿「キューパレス」
1631年、オランダ商人によって建造、1729年にイギリス王室所有に。
18世紀末頃、ジョージ三世の療養のために使われたことでも有名です。
キューパレスの裏には、1759年に造られた英国王室の庭園もあります。
オランジェリーレストラン
1761年に柑橘系植物の展示室として建築され、現在はレストランとして使われています。
鳥たちもたくさんウロウロしています。天気のいい日は、散歩や日向ぼっこにも最適の場所です。
ダイアナ妃設立の温室
プリンセス・オブ・ウェールズの温室
最も重要な見どころの一つが、1987年に「ダイアナ妃」がオープンさせた温室です。
このPrincess of Walesは、オーガスタ王太子妃を指し、妃の尽力を記念して建設されたそうです。
ここは一番時間をかけて見て回りました。10の気候ゾーンに分かれたとても広い温室です。
南米に自生する世界最大の睡蓮、オオオニバスのためだけの温室
学名「ヴィクトリア・アマゾニカ」、「ヴィクトリア・ボリビアーナ」、「ヴィクトリア・クルジアーナ」の3種類ともあるのは世界でもここだけ
ここはサボテンの、サボテンによる、サボテンのための温室のようでした。
とにかくサボテンがいっぱい。サボテンマニアはぜひ行ってみましょう。
そして続いてパームハウスへ
パームハウスとローズガーデン
パームハウスは、1844~48年にかけて造られた曲線的な外観が特徴のガラス製の巨大温室です。
高さ19 m、全長110m、16,000枚のガラスと高度な鉄の加工技術によって建設された当時、最先端の建築物です。
ヴィクトリア朝時代のままの美しさを保っています。
パームツリー(ヤシの木)をはじめ、コーヒーなどの世界中から集められた熱帯植物が約1100種類、大陸別に植えられています。
かなり奥の方まで進むと、なんと日本庭園がありました!
キューガーデン 日本庭園
石灯籠が佇んでいます。これだけ見ると全くロンドンにいるとは思えません。
京都西本願寺勅使門
なぜこれがここにあるのかは全くの謎でしたが、1910年の日英博覧会の時、4/5サイズで複製したらしいです。
2018年9月に行った本家、西本願寺の勅使門(唐門)は、2022年3月まで修復工事中でした。詳しくは↓
「そうだ、京都に行こう!」と決めたのは、オーストラリアの世界遺産ウルルに行った時でした。 ウルルの夜明けを見に行き、そこ…
さらに…
パゴタ
1762年に建設された高さ約50メートルの中国の仏塔。イギリス建築史に残るウィリアム・チェンバーズの設計。
この時は入れませんでしたが、2018年には修復完了予定で、タワーからロンドン市内が一望できるようになるそうです。
1759年にイギリス王室のジョージ三世の母親「オーガスタ王太子妃」が作らせたという世界最大規模の植物園です。面積は121…
世界遺産全部見終わったら、またゆっくり来てみたいところです。2050年頃になりそうだな…
世界ふしぎ発見!
2022年12月3日放送の世界ふしぎ発見!
キューガーデンの地下にある核爆発にも耐える施設へ…
マイナス27℃の極寒の冷凍室内、世界190カ国中から集められた植物の種子が42000種、10億個以上!
シードバンクと呼ばれるその施設では、絶滅に瀕している植物の保存や植物が元々持っている特性を保護していくことを目的にしています。
まさに現代版「ノアの方舟」
今後も要注目です。
そして翌日は、丸一日大英博物館へ。
2日後に次の世界遺産グリニッジへ…
世界一有名な天文台がある時の街「グリニッジ」。映画「パイレーツ・オブ・カリビアン/生命の泉」のロケ地など、個性的な4つの…
迷わず行けよ、行けばわかるさ、世界遺産。