行く一週間前に突然決まった韓国日帰り旅行。しかも日本からではなく、フィリピンから…そう、人生には時として何かが突然決まることもあるのです。
当初は世界遺産2つを見る予定でしたが、時間的に厳しく、現地で予定を修正。1つに絞りました。
世界遺産、全部行ったら海賊王!
仏国寺・石窟庵(Seokguram Grotto and Bulguksa Temple)
(석굴암과 불국사)
1995年登録
2018年4月1日
フィリピン・パラワン島の世界遺産「プエルト・プリンセサ」に行った後、セブ島に戻り、その12時間後、韓国の釜山に向かいました。韓国は初上陸です。
全長約8.2km。世界最大、最長規模の地下河川のあるプエルトプリンセサは、フィリピン・セブ島から飛行機で約1時間半、最後…
ちょうど桜の季節で、花見もできたので、いい時期に行けました。釜山の「金海空港」からリムジンバスで70分(行きは渋滞で100分かかりましたが)。
満開の桜を見ながら、歴史の町「慶州(キョンジュ)」へ向かいました。
福岡に住んでいた時に行けば、数倍近かったわけですが、この日に行く運命だったのです。
歴史の町 慶州(경주)
慶州(キョンジュ)はその昔、「新羅」の都だった場所です。歴史で学んだ記憶があるはずです。
世界遺産「石窟庵(ソックラム)」と「仏国寺(プルグッサ)」は、8世紀の景徳王の時代に、宰相の金大城(김대성)によって建立されたようです。
751年に建立開始し、創健者金大城の死後、774年に完成。 最盛期の8世紀には、約60棟の木造建築で構成されていたそうです。
その後、 1407年に李氏朝鮮の太宗は、「崇儒廃仏(儒教崇拝、仏教排斥)」政策をとり、儒教の新興と共に仏教の抑圧を開始。
その弾圧の際には、存続を許された88寺院の中に名前がなく、既に荒廃して廃寺になったとされています。
そして、16世紀末の「文禄・慶長の役」でほとんどが焼失…韓国の歴史に、この「豊臣秀吉」の残した爪痕は深く関わっています。
それから400年以上が経ち、日本統治時代の1924年4月から1925年8月の朝鮮総督府による再建工事によって、石壇・石廊を含む主要構造が修復されました。
さらに、1973年の発掘調査後、改修工事で「無説殿」「観音殿」などが再建されています。
依然として謎が多く、同時代の仏像彫刻に比べて非常に精緻なため、新羅美術の最高峰と呼ばれ、1995年に、韓国初の世界文化遺産として登録されております。
慶州の高速バスターミナルからバスで約30~40分、なんとか仏国寺に着きました。
ハングルが全然読めないので苦戦しましたが、Webで調べるより現地の人に聞いた方が早く、観光案内と関係のある人たちは英語や日本語で教えてくれました。
仏国寺(불국사)
まずは、七つの国宝があるという仏国寺。読み方はプルグッサ。
吐含山(トハムサン)の中腹にある仏国寺は、新羅の仏教文化の中心とも言われています。
釈迦塔(国宝第21号)
新羅時代の三層塔で、高さは8.2m。1966年の復元工事中、塔中央部から世界最古級の木版印刷物である『無垢浄光陀羅尼経』が発見された。
多宝塔(国宝第20号)
新羅時代751年の作と推定される石造の多宝塔で、高さは10.4m。四面に階段が設置され、塔下部は四本の柱で支えられている。10ウォン硬貨に描かれている。
仏国寺の造りは、沖縄の首里城のような感じを受けました。規模としてはそんなに大きくないので、1時間もあれば全部見ることができます。
2019年10月31日 衝撃的なニュースが入ってきました… 首里城焼失…!! 琉球新報によると、首里城の正殿、北殿、南殿…
今回はセブ島から日帰りだったので、時間を気にしながら早めに回りました。やはりじっくり回らないとせっかく来た意味がないので、時間に余裕を持つということは重要です。
仏国寺からさらにバスで15分行くと、石窟庵へ到着します。
石窟庵(석굴암)
この門から入り、山道を登って行きます。
石窟庵(ソックラム)は、その名の通り、洞窟内寺院で、花崗岩を切り出してドーム型に組んで作られています。
この中にあるのが本尊仏、四天王像、八部神衆ですが、撮影不可のため、写真はありません。気になる方は今すぐGO!
本尊の「釈迦如来坐像」は、韓国の仏教美術史上の最高傑作と言われているので、韓国中から観光客が来ています。
実はYoutubeで内部は見れますが、そんなものより本物を見た方が価値があります。
全ての中で、この石仏が一番素晴らしいので、ここは必見です。最も遠い場所にあるので、気合いと根性で歩いて行きましょう。
迷わず行けよ、行けばわかるさ、世界遺産