世界遺産、全部行ったら海賊王!
ローマ帝国の領土を視察して回った「ハドリアヌス帝」が、旅先で見た美しい景観や建物を再現して作った別荘。
イタリア統一後に、本格的な発掘が開始され、現在も大規模な修復作業中です。
ティヴォリのハドリアヌス別荘(Villa Adriana)
1999年登録
2018年12月23日
ローマの中心地テルミニ駅から、ティヴォリ駅までは約30km。
1泊2日の予定で来ましたが、ティヴォリに着いた日は雨だったので、世界遺産の2つの別荘は、翌日に行くことにしました。
2つの世界遺産がある町ティヴォリ
ここから「ヴィッラ・アドリアーナ」までは約5km。
前日にバス停の下見をしたのですが、どこにバス停があるか全然わかりませんでした。
宿に行く途中に見つけた「Villa of Manlio Vopisco」は、ここはここでかなり見所の多い観光名所のようでした。
しかし、世界遺産優先のためパス…
バス停は、宿のおばあちゃんが教えてくれたので、当日は見つけましたが、40分待ち…
結局歩いて行くことにしました。いいウォーキングです。
実際は4.5kmくらいだったので45分程で着きました。
そして昨日とはうって変わって超快晴!気温は15℃!
ハドリアヌス別荘
ハドリアヌス別荘はローマ帝国最大の別荘で、広さは東京ドーム25個分!
別荘というよりもはや街です。
10€でチケットを買って入場。客が誰もいません…
しばらく歩いて行くと、ようやく客がいました。
しかし、それにしても人が少ない…ということは、撮影しやすいのであります。
「ポイキレ」と呼ばれる水面の美しい庭園を囲む列柱廊の壁の遺跡。
近代建築界の巨匠「ル・コルビュジエ」も訪問時にスケッチし、インスピレーションを得たと言われています。
落ち着いてのんびりできる平和な場所ですが、今日中にエステ家別荘にも行き、再びローマに戻るので、先へ進む。
超快晴!12月のイタリア最高!
ハドリアヌス帝の時代は、ローマ帝国の最盛期で、領土は最大だったと言われています。
その領土はアフリカ北部まで及び、ハドリアヌス帝はあちこちを旅して回ったそうです。
そして旅先で目にした風景をこの別荘で再現。
カノープスはハドリアヌス帝が寵愛し、エジプトで没した美少年アンティノウスを偲んで造られたものです。
エジプトのナイル川を模したものと言われています。、
実は、劇場ではなく、皇帝が1人で思索にふける場所だったようです。
直径44メートルの大空間で、皇帝が中心部に行くと橋が外され、1人で思索にふけることができたといいます。
ヴィーナスの小神殿がどこにあるかわからず、かなり彷徨い歩きました。
予定より少し伸び、2時間50分の滞在でした。かなりの広さですが、廃墟マニアにはたまらない空間と言えるでしょう。
そして再び歩いて、ティヴォリの町へ戻り、エステ家別荘へ。帰りは多少近くなりました。
永遠の都ローマ中心部から約30km、電車で1時間の所にある静かな町ティボリ。 16世紀半ば、枢機卿イッポリート・デステが…
迷わず行けよ、行けばわかるさ、世界遺産