世界遺産、全部行ったら海賊王!
オーストラリアの世界遺産をいくつか回った後、シドニー→ロサンゼルス→デンバーにやってきました。
以前日本で知り合ったアメリカの友人達が、世界遺産「メサ・ヴェルデ国立公園」に連れて行ってくれるというので、LAでの武術セミナーの後に訪れました。
メサ・ヴェルデ国立公園(Mesa Verde National Park)
1978年登録
2018年7月6~7日
世界遺産第一号
フィリピンのセブ島滞在時に、親しくなったジムのオーナーから、フィリピン武術の先生を紹介してもらいました。 たくさんの流派…
一週間の滞在中、大変お世話になりました。LAの道場の先輩にあたる人で、武術仲間です。滞在中トレーニングもできました。
特に「カリ・シラット」については、非常にレベルの高いインストラクターで、いろいろ学べました。
さて、アメリカ上陸前に、お土産としてオーストラリアで「マヌカハニー」という栄養豊富な蜂蜜を買うつもりでしたが、時間がなくて買えませんでした。
しかし、その話をそのアメリカ人にすると、マヌカハニーの8割は中国製の偽物だから買わなくて良かったと。
そう、彼の父親が長年養蜂をやっているので、この情報も知ることができたのです。…偽物だらけのこの世の中、ある意味運が良かった。
2018年のキーワード:「運がいい」
デンバーに到着後、RED ROCKSという所に連れて行ってももらいました。
広大な湖にも。※世界遺産ではありません。
そして、デンバー滞在三日目の朝に、世界遺産メサ・ヴェルデへ出発。
デンバーから約350Km、車で7~8時間程かかりました。
今回は、世界遺産マン初の自力で行ってない世界遺産となりました。
Long drive 大変ありがとうございました!
メサ・ヴェルデは、ユタ州、コロラド州、アリゾナ州、ニューメキシコ州の境目にあります。
両手両足をそれぞれの州に置いてプッシュアップするのがクールだと、米軍人に聞きました。
…が、帰ってきた後聞いたので、やり損ねてしまった…
確かに…
さて、山を越え、アメリカンビーフだらけの牧場を越え、枯れ木が何千本もある丘を越え、夕方にメサ・ヴェルデ国立公園に到着。
一泊して翌日ツアーに参加します。設備の整ったホテルも完備で、レストラン、カフェなどもありました。さすがアメリカ。
ここは世界最初の世界遺産の一つ、そう、「ファースト世界遺産」なのです。
そして、アメリカで制覇した最初の世界遺産となりました。
世界遺産、全部行ったら海賊王! 「ファースト世界遺産」…私が勝手に呼んでいるだけですが、「世界遺産第一号」、つまり世界で…
オーストラリアの「ウルル」から行った「キングスキャニオン」よりもさらに広大な大地が続く…
標高2000~2500m
どこを見てもamazingな大地が広がります。パノラマ写真を撮ると本当に凄い…
広大な国立公園内に、多くの遺跡が守られていて、全部見るには数日かかります。
ところが、翌朝、…どうも体の調子がおかしい。
到着日は問題なかったのですが、…首が痛い、頭が痛い…すぐ息が上がる…仲間がすぐに気づきました。
This is 「高山病」。
オーストラリアでのハードスケジュールと、ロサンゼルスで時差ボケで眠れなかったことも影響しているかもしれません。
このメサ・ヴェルデ国立公園は、標高2000~2500mくらいあり、慣れてなければこのくらいの高さでも高山病になるそうです。
すぐに仲間が携帯用酸素ボンベを買ってきてくれたので酸素を吸い、水をたくさん飲んで眠りました。ツアーを一つキャンセルして、最優先の一つだけに絞りました。
しかし、頭痛が収まらない場合は、標高を下げる必要があります。
ツアーは14時からでしたが、なんとか12時前には回復。
携帯用酸素ボンベといつでもチューブで水が飲めるリュックを背負い、息切れしながらどうにか参加しました。
ツアー先のCliff Palaceはホテルより標高が低いので、だいぶ楽になりました。
復活後は、偽物野郎と対決!
そして参加したCliff Palaceツアー。この日のレンジャーガイドは、三つ編みしたファンキーなじいさん、ナイトイーグル。かなりファニーなじいさんでした。
階段を降り、メサ・ヴェルデ内最大の遺跡 「クリフパレス」と呼ばれる「岩窟住居」へ向かいます。
ここは、全部で200室ほどあり、一番高い所は、4階建て相当の高さにもなり、さながら古代の高級マンションです。
崖の下の高級マンション「クリフ・パレス」や「ロング・ハウス」等の主要な遺跡への立入りは、公園レンジャーの引率による有料ツアーのみで許可されています。
特にシーズン中は混雑するので、朝一番に「ビジター・センター」で申し込む必要があります。
Cliff Palace A.D.1190~1280頃の居住地。
崖の上のポニョならぬ、崖の下の家…しかし、よくこんなところで生活していたな。
ここにツアー客が集まって、レンジャーの話を聞きますが、英語は10%くらいしかわかりませんでした。
特にわからないのが距離(フィート、マイル)、温度(ファーレンハイト)、重さ(パウンド)です。
いちいちkm、m、℃、kgに直さないといけません。
最後にレンジャーのナイトイーグルが、インディアン伝統の笛を吹いてくれました。
これがまたいい音色です。
多分全てのガイドが出来るわけではないので本当に運がよかった。録画している人もいましたが、これは現地で聴いて下さい。
今回は、初めて1人ではなく3人旅になりました。
彼らはデンバー在住なので、予約などを全てやってくれて大変助かりました。
彼らがいなければ、こんなにすぐに行けるほど容易な場所ではありません。
2人以上いたほうが写真や映像も取りやすいし、今後計画しているパーティー編成の参考にもなりました。
高山病にはなりましたが、これはこれで経験です。2人がサポートしてくれたので助かりました。
これからの世界遺産制覇の旅、もっと高地や過酷な自然遺産に行く時は、チームを組んでいくべきだなと改めて思いました。
世界最高峰の山「エベレスト」も世界遺産です。
帰りは夕方出発なので、彼らの家に着いたのは真夜中でした。途中の山中では、もの凄い数の星が見えましたが、写真には撮れず…。
その中には点滅する飛行物体も…!!
… … … ..UFO?!
信じるか信じないかは、あなた次第です。
2018年上半期、フィリピン、オーストラリア、アメリカと約半年続いた旅は、いったん日本に戻ります。
その間13件の世界遺産に行きましたが、2018年の世界遺産委員会で19件追加。
そしてその後も追加され続け、2023年現在、1154件の世界遺産があります。
もっとペースを上げるために、さらに頭を使ってみるとしましょう。
頭は帽子をかぶるためにあるのではなく、使うためにある!
そして、行った国や町、それぞれでいい人間関係ができました。
コネと言うといい印象がないですが、よいコネクションのおかげで、素晴らしい時間を過ごすことができるのです。
出会った人みんなに感謝です。
迷わず行けよ、行けばわかるさ、世界遺産