2020年6月29日~7月9日に、中国・福建省の福州市で開催予定の「第44回世界遺産委員会」は、新型コロナウイルス感染症の流行のため開催が延期。
2021年7月16日から31日まで、「第44回世界遺産委員会」が オンライン開催!

世界的にコロナの猛威が吹き荒れている2020年はオリンピックも史上初の延期!
そして、日本の「奄美大島、徳之島、沖縄島北部及び西表島」が新たな世界遺産に!
気になるのが、危機遺産審議の内容で、
まずは、オーストラリアの「グレーター・ブルー・マウンテンズ地域」。2019年後半からの森林火災で被災が激しく、危機遺産指定の可能性に関する緊急動議が予定されていたようです。
オーストラリアの世界遺産「ブルーマウンテンズ」の名前は、この地域の森に生育する「ユーカリ」に由来します。 このユーカリが…
そして、同じくオーストラリアの「グレートバリアリーフ」。珊瑚礁の白化が深刻な状況のようで、こちらも危機遺産にするか討議予定だったようです。
世界遺産、全部行ったら海賊王! 世界最大の珊瑚礁、グレート・バリア・リーフ、略してGBR。ウルルと並んで超有名なオースト…
そして、イギリス、海商都市リヴァプール。
都市再開発のせいで危機遺産に指定中の海商都市リヴァプール(イギリス)は、2021年に抹消が決定!
2020年に訪問予定でしたが…
とにかく環境破壊に関しては、待ったなしです。小さなことからでもいいので、どげんかせんといかん!
世界中、問題だらけです。
2018年7月26日
さて、年々増え続ける世界遺産ですが、増えればいいってもんではありません。結局、人間が行っている作業なので、うまくいかないこともあれば衝突もあるようです。
以下、世界遺産アカデミーの研究員ブログより一部引用しています。
2017年の第41回世界遺産委員会(ポーランド・クラクフ)での話です。
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普通、世界遺産委員会の最終日に、翌年の世界遺産委員会の場所が決まるのですが、今回はそれが決まらず、11月のパリのユネスコ本部での会議まで先送りされました。
次回の世界遺産委員会の開催地を引き受けるという、公式な立候補がなかったためですが、それならば、パリのユネスコ本部で開催しては? というカナダ代表の質問に対し、ユネスコは
「世界遺産委員会を開催するお金がない」
と答えたのです。 ユネスコの、世界遺産活動の資金はかなり厳しい状態にあります。
パレスチナ関連により、最大の分担金拠出国であったアメリカ合衆国が、2011年以降、分担金の拠出を停止しているだけでなく、イスラエルも同時に拠出を停止しています。
分担金の拠出に関しては、各国様々な理由があると思いますが、文化活動にお金をかける、という意識がないと、ユネスコの活動は立ち行かなくなると思います。
ユネスコ自身も改善していかなければならない点は少なくないですが、ユネスコの活動が滞ると困るのは加盟国のはずです。
加盟国が困るというのは、世界遺産をもつ地域の人々にも影響があります。
特定非営利活動法人(NPO)世界遺産アカデミーは、世界遺産の啓発活動を通して社会に貢献します。各種イベント・ツアー情報、…
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上記を読んで思ったのは…お金がない???
とても国連機関が発言するような言葉ではありません。正当な手段で活動資金を得るために、その道のエキスパートを雇うとか、投資家に協力を仰ぐとか、いくらでも方法はあるはずです。
しかし、 2018年6月24日~7月4日、第42回世界遺産委員会は、バーレーンの首都マナーマで無事開催され、文化遺産13件、自然遺産3件、複合遺産3件の計19件が登録されたことで、世界遺産リスト登録物件の総数は、1,092件となりました。
まだまだどんどん増えております。2000件まではいきそうですが、あと50年くらいはかかるでしょう。やはり不老不死の桃が…