2021年1月23日
東京オリンピックの2021年の開催は不可能です。こんなことは海外のニュースで報じられなくても、現状判断可能です。
やりたい、やります、といくら頑張って言っても無理なものは無理です。
2021年1月22日時点での世界の感染者数は、9600万人以上、半年前にこの記事を書いた時の6倍以上です。そして死者数は208万人以上…
仮にコロナが日本だけ収束したとしても、世界最大のスポーツの祭典です。開催国の意地だけでできるはずはないのです。
むしろまずコロナ収束だけに最善を尽くさないと、あれもこれもやって中途半端な状態なので減ったり増えたり、緊急事態にしたりGOTOしたり、収束しないのです。
2024年に延期案があるならそれを早く決める、東京オリンピック用の施設をコロナ対策に使う、早く決めた方が選手のためにもなります。
このまま中途半端な状態で、4月頃にやっぱりできませんと言うつもりでしょうが、日本政府は一開催国なのでIOCが即断即決すればいいだけのことです。
平和の祭典は、戦争やパンデミックがない状態で、安心して行われなければ意味がないと思います。
「2024年に後ろ倒し案」に賛成です。
1980年のモスクワオリンピックでは、ソ連のアフガニスタン侵攻に抗議して日本は不参加でした。
現在の日本オリンピック委員会の山下泰裕会長は、その影響で出場できなかった苦い経験を持っています。
しかしそれとこれとは全く別物の問題です。
2020年7月24日
東京オリンピック延期
2020年7月24日に、東京オリンピックは開会式の予定でした。
2020年の年明け頃には、まさかオリンピックがコロナで延期とは、世界中の誰もが夢にも思わなかったはずです。
スポーツ選手にとって、オリンピック出場は悲願であり、金メダルともなれば最高の栄誉です。
しかし、新型コロナウィルスが世界中で感染拡大し、感染者は既に1500万人以上(2020年7月24日現在)。
日本だけが収束すればいいという話ではなく、これはもはや第三次世界大戦です。国対国の争いではなく、人類対ウィルスの戦いなのです。
近代オリンピック
近代オリンピックの歴史は、フランス人のピエール・ド・クーベルタン男爵によって始められます。
1894年6月、パリの万国博覧会に際して開かれたスポーツ競技者連合の会議で、 オリンピック復興計画を議題に挙げ、満場一致で可決されてから始まりました。
第1回大会は、1896年、古代オリンピックの故郷オリンピアのあるギリシャ・アテネで開催。
「オリンピックの理想は人間を作ること、つまり参加までの過程が大事であり、オリンピックに参加することは人と付き合うこと、すなわち世界平和の意味を含んでいる」
「人生にとって大切なことは成功することではなく努力すること」などの理想を掲げて、今日まで続いているのです。
参加することに意義があるのなら、開催することにも意義があるはずです。儲かるとか儲からないとかいう話ではないはずです。
古代オリンピックと世界遺産
1972年のユネスコ総会で採択された「世界遺産条約」。
これに基づいて「世界遺産リスト」に記載されている「顕著な普遍的価値」を有する自然や生態系保存地域、文化財、遺跡などが「世界遺産」です。
世界遺産を知ることで、地球環境保護や異文化の理解と尊重につながり、共生や世界平和への道に続くと思えば、スポーツの祭典オリンピックとも重なるような気がします。
なお、古代オリンピック発祥の地は、「オリンピアの考古遺跡(ギリシャ)」として、1989年に世界文化遺産に登録されています。

この古代オリンピック競技会は、紀元前776年開始で、ローマ皇帝・テオドシウス1世によって禁止される紀元後393年まで、開催が続けられたようです。
ということは、1000年以上???
オリンピックも世界遺産も、単に観光客を集めて大騒ぎするようなものではなく、歴史や理念、理想などを深く知ると、より良い方に発展していくと思います。
東京オリンピック1964
前回の東京オリンピックは1964年秋に開催。2020年からだと56年も前の話です。
近代オリンピックとしては18回目、パラリンピックは2回目の開催でした。

第二次世界大戦終了からわずか19年、アジアでは初の開催だったのが東京オリンピックです。
国際情報社の「東京オリンピック記念特集号」に当時の様子が記されています。

8万人の大観衆。そしてこの快晴。「世界はひとつ」…すばらしいスローガンです。
10月10日の開会式は、その後「体育の日」となりました。
8月の東京は暑すぎることと、9月は台風が多いことなどから10月開催となったようです。

日本人の金メダル第一号は、三宅義信氏。女子選手、三宅宏美さんの伯父です。

現在の天皇陛下が、まだ子供の頃の話です。

1964年は、私の生まれる遥か昔ですが、このアベベの伝説は知っています。
エチオピアのアベベは、ローマ大会(1960)のマラソン金メダリスト。しかも裸足で…
エチオピアは1937~1941年までイタリアに占領されていたので、そのエチオピア人がイタリアのローマオリンピックで金メダル。
そして東京オリンピックでは靴をはいて優勝。マラソン史上初の五輪二連覇を達成!

国や人種や宗教などで争いが絶えませんが、スポーツという平和の競争は絶対に人類に必要なものです。

東京オリンピック1964と、それ以前のポスターを集めたポスター集。

左のロンドンオリンピック1948のポスターにはウエストミンスター宮殿。
パンデミックとオリンピック
2021年の開催までに、新型コロナウィルスのパンデミックが終息するかどうか…それが問題だ。
to be continued…